KITE-1 マイクロプロセッサのレジスタセット
KITE マイクロプロセッサには7つ
のレジスタがあります(図参照).
各種レジスタは用途が限定されており,そのうち
プログラマがプログラム中で利用できるレジスタは,アキュムレータ,スタッ
ク・ポインタ,インデックス・レジスタ,プログラム・カウンタの4つのレジスタです
データ(命令)を扱うレジスタは16-bit,アドレスを扱うレジスタは12-bitです.
以下に,各種レジスタの機能について簡単に説明します.
- アキュムレータ
プロセッサで唯一すべての演算命令の対象となるレジスタで
す.また,マイクロプロセッサの周辺装置(メモリまたはI/O)と唯一デー
タ交換を行うことができます.そのため,実際にプログラミングをする際には,こ
のレジスタは頻繁に利用されます.
- 命令レジスタ
プロセッサが現在実行している命令自身を保持するためのレジ
スタです.KITE-1 マイクロプロセッサでは,すべての命令は16-bit 固定長で
あり,命令パイプライン等の複数命令を一度に保持する機能はありませんから,命
令レジスタは16-bit幅のレジスタ1つです.
- スタック・ポインタ
スタックと呼ばれる一連の操作を行うとき,あるいはサ
ブルーチンへの分岐処理を行うときに利用するレジスタです.
- インデックス・レジスタ
インデックス修飾アドレッシング・モードで実効ア
ドレスを生成する際の基底アドレスを保持するためのレジスタです.
- プログラム・カウンタ
次に実行すべき命令のアドレスを保持するレジスタで
す.
- アドレス・レジスタ
プロセッサがメモリ空間あるいはI/O空間にアクセスする
際のアドレスを保持するレジスタです. - フラグ・レジスタ
演算命令
を実行したときの実行結果の状態を保持します.
状態フラグにはキャリー,オーバフロー,ゼロ,サインの4種類がありま
す.
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