まとめ−VHDLによる基本的な記述法−


まとめとして,VHDLの基本的な構造をもう一度確認しておきます.機能モデル と構造モデルの概念により階層設計が可能なことを述べました.VHDLの基本的 な構造は,

ライブラリ宣言
エンティティ宣言
アーキテクチャ本体
になります.

ライブラリ宣言では,標準的に用いられる std_logicタイプを利用するために 必要な宣言について説明しました.

エンティティ宣言の基本的構造は,

entity 識別子 is
  port インタフェース・リスト;
end 識別子;
また,アーキテクチャ本体の基本的構造は,
architecture 識別子 of エンティティ名 is
コンポーネント宣言
コンフィギュレーション定義
信号宣言
begin
  コンポーネントインスタンス文
  同時処理文 ( 動作の記述 )
end 識別子;
となります.他のコンポーネントとの接続がなければ,コンポーネント宣言, コンフィギュレーション定義およびコンポーネントインスタンス文は省略する ことができます.

ここまでに示したVHDLの基本的構造は一番簡単なものです.VHDLでは,さらに詳 細な宣言が可能ですが,この構造と宣言を理解していれば,たいていのハード ウェアの記述は間に合います.


それでは,具体的な例を示しながら,VHDLによる記述の詳細をみていくことに しましょう.

VHDLによる簡単な実例



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