KITE-1マイクロプロセッサのコンパイル


では,KITE-1マイクロプロセッサのコンパイルを行ってみましょう.ここでは, Quick VHDLを用いて算術論理演算回路をシミュレーションしたことがあるとい う前提で説明していきます.一度もされたことがない方は,先に 算術論理演算回路のシミュレーション を行った後に,KITE-1マイクロプロセッサのシミュレーションを行ってください.


まず,KITE-1マイクロプロセッサのシミュレーションに必要なKITEマイクロプ ロセッサボードPLUS+のVHDLソースファイルをダウンロードします.

KITEマイクロプロセッサボードPLUS+

brd_pkg.vhd: ボード用のパッケージ

brd_ram.vhd: メモリ

brd_board.vhd: KITEマイクロプロセッサボードPLUS+


brd_board.vhdは,I/O空間をサポートしていません.


ワーキングディレクトリの作成

算術論理演算回路で,ワーキングディレクトリを作成した方 は,に進んでください.

ワーキングディレクトリは,qvlibというコマンドを使用して行い ます.ワーキングディレクトリ名は,ここではworkとします.ターミナルのコ マンドラインから,

% qvlib work

を実行してください.





KITE-1マイクロプロセッサのコンパイル

コンパイルは,qvcomというコマンドを使用して行います.今回は, 算術論理演算回路のように単階層ではありません.qvcomは,下位 階層から必ずコンパイルする必要がありますから,まずはマイクロプロセッサ の構成要素(レジスタや算術論理演算回路)からコンパイルしましょう.

例えば,

という順番でコンパイルを行ってください.次に,KITE-1マイクロプロセッサ のトップファイルのコンパイルを行います.

これで,マイクロプロセッサのコンパイルは終了です.次に,KITEマイクロプ ロセッサボードPLUS+のコンパイルを行います.


KITEマイクロプロセッサボードPLUS+のコンパイル

KITEマイクロプロセッサボードPLUS+のVHDLソースも階層設計されています. ですから,次の順でコンパイルを行ってください.


コンパイルの確認

コンパイルの情報は,

% qvdir

で確認できます.





Makefileの作成

検証を行う時に,設計変更毎に複数ファイルをコンパイルしていては,効率の 良い検証は行えません.そこで,Quick VHDLには設計者からそれらの負担を軽 減するためにMakefileを作成するコマンドが用意されています.Makefileを作 成することで,設計変更があった場合でも,

% make -f makefile.qv

を実行することでコンパイルすることができます.Makfile作成コマンドは,

% qvmake > makefile.qv

です.





これでコンパイルは,おしまいです.次にシミュレーションデータの作成に移 ります.

シミュレーションデータ作成へ



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