xmakeの処理内容と準備


xmakeは,Xilinx社から提供されるツールです.このツールは以下に示したツー ルを自動で順次起動することでネットリストをFPGAへ実装可能な形式に変換します.
  1. xnfmerge:XNFファイルの併合

    xnfmergeは階層化されたネットリストをトップモジュールの名を持つ1つのネッ トリストに併合します.

    この時に生成されたネットリストの拡張子はxffです.また,xnfmergeの実行 ログ情報は,top_module.mrgファイルに出力されます.

  2. xnfprep:併合後のネットリストのチェック

    xnfprepはxnfmergeの結果生成されたXFFファイルを読み込んでネットリストの 正当性をチェックし,最適化されたネットリストを生成します.また,ピン情 報ファイルから外部ピンとの接続も行います.これにはピン情報ファイル (kite_chip.cstまたはchkalu.cst)を別に用意する必要があります.最適化の 条件を記述した設定ファイル(xactinit.dat)も同様に用意します.

    この時に生成されるネットリストの拡張子はxtfです.また,実行ログ情報 は,xnfprep.logに,エラー情報などは,top_module.prpファイルに出力され ます.

  3. ppr:配置配線

    pprはLCA上へ論理回路の配置および論理回路間の配線を自動で行います.

    この時に生成されるデータファイルの拡張子はlcaです.また,実行ログ情 報はppr.logファイルに出力されます.

  4. makebits:ダウンロードデータの作成

    makebitsはtop_module.lcaから最終的にFPGAへダウンロードするファイル top_module.bitを生成します.


この様にxmakeにはネットリストファイルとピン配置情報ファイル,最適化条 件設定ファイルが必要になります.

ALUまたはKITEのピン情報ファイルと最適化条件設定ファイルを各自のネット リストが格納されているディレクトリ(xnf_chkalu またはxnf_kite)にセーブしましょう.

* chkalu.cst : ALU用ピン情報ファイル

* kite_chip.cst : KITE用ピン情報ファイル

* xactinit.dat : XACT設定ファイル

また,論理合成で出力されるネットリストがopt_nl.xnfになっています.これ を最上位モジュール名(chkaluまたはkite_chip)にコピーします.

ターミナルのコマンドラインから,

% sed s/BUFG/BUFGP/g opt_nl.xnf > chkalu.xnf

または,

% sed s/BUFG/BUFGP/g opt_nl.xnf > kite_chip.xnf

と入力して下さい.




用語解説

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